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2008年3月14日金曜日

Leopard (Mac OS X 10.5) の「辞書」増強 その3


Leopard の「辞書」アプリ用のドイツ語-英語辞典のデータプラグイン、ドイツ語シソーラスのプラグインが登場した。

BeoLingus German-English
OpenThesaurus German

独英/英独辞典はケムニッツ工科大学の BEOLINGUS のオンライン辞書のデータが元になっている。9万語以上あるらしい。そういうインデックスの付け方になっているのだろう、類義語が一気に表示される(右図参照)。また、独→英だけでなく、英→独でも引ける。
ドイツ語シソーラスは OpenThesaurus のオンライン辞書データが元。4万4千語以上あるらしい。

いずれもフリー。やったね。

なお、すでに触れた羅英辞典中英辞典のほか、英語-アラビア語辞典のプラグインも出ている。

2008年2月28日木曜日

Leopard (Mac OS X 10.5) の「辞書」増強 その2


デジタルデータのある辞書なら、うまく変換してやれば「辞書」アプリでも使えるはずで、ことに日本では多くの資産のある EPWING フォーマットの辞書が変換・加工できれば選択範囲がぐっとひろがる。
binWord/blog: Leopard の「辞書」アプリでEPWING辞書を使うによれば、可能は可能らしいが、辞書ごとに細工が要りそうだし、加工には Windows でしか動かないソフトの利用が前提になっているし、まだ誰もが気軽にできる作業ではなさそうだ。

StarDict というフリーの辞書ソフト/データがあって、Mac OS X 用の閲覧ソフトもあるのだが、あまり使いやすくはない。だが、案外豊富な StarDict フォーマットの辞書データは、比較的簡単に Leopard の「辞書」アプリで使えるようにすることができるのだ。(ソース

  1. StarDict のサイトから必要な辞書を "tarball" リンクをクリックしてダウンロードしておく。解凍の必要はない。
    ここでは Langenscheidt Großwörterbuch: Deutsch als Fremdsprache と Duden を使ってみる。

  2. DictUnifier をダウンロード
    "DictUnifier.dmg" がダウンロードされるはずなのだが、なぜかファイル名が "DictUnifier.dmg.bz2" になることがある。そのままダブルクリックしても正常に展開されないので、末尾の .bz2 を消して、ファイル名を "DictUnifier.dmg" としてからダブルクリックする。
  3. マウントされたディスクイメージ内の DictUnifier をアプリケーションフォルダにドラッグしてインストール。
  4. アプリケーションフォルダ内の DictUnifier を起動すると、辞書ファイル選択画面になる。Choose ボタンをクリックして、予めダウンロードしておいた辞書(.tar.bz2 の圧縮ファイルのままのもの)を指定する。変換がうまくいかない場合は、辞書ファイルの名前を、スペースなどを含まない適当な半角英字のみに変えておく(.tar.bz2 の拡張子は消さないこと)。
  5. Convert ボタンをクリック。しばらく待つと、変換が終了し、辞書アプリが立ち上がる。

これでドイツ語も command+control+D で辞書引きができるようになった(独和ではなくて独独だけだけど)。
StarDict 用データには、和独辞典もある。Dictionaries ja のページの WaDokuJT Japanese-German dictionary. これもけっこう使える。
また、韓国語、中国語、ロシア語などの辞典、WordNet のデータ(Special のページ)などもある。

# StarDict のリトレ仏語辞典も入れてみた。なぜか prendre や perdre がヒットリストには出てきても内容表示できない…。ま、ロワイヤル仏和が使えるからいいや。

2008年2月27日水曜日

グラフィティ

ニュージーランドの氷河にスプレーで落書きをしたおバカなドイツ人が捕まって、自分で清掃させられたというAPからのニュース。この行為に怒ったイギリス人観光客に写真に撮られてチクられ、村を発つバスに乗り込もうとしたところをご用。

この犯人というのがミュンヘンから来た「ジャン・フィリップ・シャルバート(28)」くんとやらで、どうにもこの名前がドイツっぽくない。それが腑に落ちなくて、横文字の記事を探したら、NZ Herald の記事に、Jan Philip Scharbert だとあった。たぶんヤン・フィリップ・シャーバートくんなのだろう。

一番ひっかかったのはヤンが「ジャン」になっていた点。もっとも、ドイツ語圏で「外国風」の名前が付けられることも少なくないので、Jean というドイツ人もいるし、その場合は「ジャン」なのではないかと思う。カルロス・クライバーはスペイン語風の名前だったわけだし。

その他にも小さなポイントに気づく。ドイツ語の、母音の後で半母音化するRの音訳は、現在の日本では揺れている。上の記事では、Scharbert の最初の〈母音+R〉は「ル」で表記され、あとのものは音引きで表記されていたわけだ。作曲家のシューベルトは日本語では伝統的にシューベルトに固まってしまっているけれど、現在の標準ドイツ語的な音をカナに移すのであれば、シューバートだろうし、やはり作曲家のシューマンの名は、「ロベルト」「ローベルト」などと書かれるのだが、同様に「ローベアト」「ローバート」になるだろうと思われる。それでいくと、モーツァルトだって「モーツァート」。昔から音訳の「定訳」があるものはそれに従うが、最近のヒトの名前なんかだと、ここらへん、ぼくらもドイツ語名をカナ表記するときに少し迷う事がある。

ヤンくんは1日だか1日半だかかけて、汚した部分をキレイにさせられた。Sky News の記事 に出ている現行犯画像によると、氷河といっても、その脇の岩にお絵書きしてしまったらしい。これを、ice axe で削り取る作業をさせられたわけだ。当局は「清掃作業に満足」しており、シャーバートくんに対してそれ以上の訴追をするつもりはない、とのこと。

ところで、落書きされたのがフランツジョセフ村のフランツジョセフ氷河。こちらはどう見てもドイツ系のお名前。Wikipedia の記述 (Franz Josef Glacier) によれば、ドイツの探検家、ユリウス・フォン・ハーストが、1865年に、オーストリア皇帝フランツ・ヨーゼフ1世にちなんで命名したという。