2008年1月26日土曜日

FaithConverter


ちょっと面白い「翻訳」ソフト。Mac OS X 10.3 以上。ユニバーサルバイナリ。フリーウェア。

翻訳といっても、英語から英語のみ。ただ、あらゆる信仰のテクストを相互に変換してくれる。任意の宗教的テクストを入力し、変換先宗教を選んで convert ボタンを押すだけ。HTMLタグを取り除いたり、Mac 内蔵のText to Speech を利用して読み上げさせる機能まである。

売り文句は、「(説教ネタに)すばらしい書物を見つけたものの、間違った神を崇めているのでお困りですか? FaithConverter は、牧師、司教代理、ラビほかあらゆる種類の聖職者の方々のための天の賜物です。こんどの日曜の説教は、ヴェーダ、八道、トーラー、資本論からの引用でいきましょう!」

レパートリーは、無神論に始まって、バイオサイコソーシャリズム、仏教、カーゴ・カルト、キリスト教、共産主義、儒教、ドルイド教、ファルン・ゴング、ヒンズー教、イスラム、Juche, ユダヤ教、ケインズ主義、リナックス、Macエヴァンジェリズム、Mahanism, 毛沢東主義、ニンビー主義、ローマ諸神信仰、サイエントロジー、神道、シーク教、スターリニズム、タオイズム、サッチャリズム、トロツキイズム、ユニテリアン・ユニバーサリズム、厳格菜食主義、ヴードゥー教にまでいたる。

ケインジアニズムやサッチャリズム、リナックス教やMac信仰まで揃っているところが楽しい。2006年のイグノーベル平和賞にノミネートされたとか。

一種のジョークソフトと見るべきなのだろう(だから個々の信教にどこまで忠実なテクストが出来るかを問うのは野暮というものだろう)が、しかしアメリカのようなあらゆる原理主義のはびこる場所でこんなものを作っていて大丈夫なのか、ちょっと心配になったりもする。

2008年1月6日日曜日

appSafari.com

iPhone と iPod touch 用の web アプリ紹介サイトとしては紹介数の点で一番充実しているかもしれないのがここ。
appSafari.com
総数は950を超えるらしい。appsafaricom.png

2008年1月5日土曜日

純正 iPhone App: 「メモ」と「メール」


iPod touch には、日本語に関しても携帯電話的な(思った以上に使いやすい)入力機能がありますが、当初は iPod touch 上でカレンダーに新規予定を入力することもできませんでした。これはファームウェア1.1.2で改善されましたが、どちらかというと、カレンダーやアドレス帳のデータ、あるいは Safari での Web の閲覧はできても、出先で入力する機能にはあまり重点が置かれていない印象でした。

その点で、純正 iPhone 用アプリで、Jailbreak によって iPod touch に入れて、一番そのPDAとしての価値を高めてくれたのは「メモ」かもしれません。ちょっとした買い物メモから、アイディアの記録まで、これで気軽に書き留めておくことができます。画面下のメールアイコンをタップすると、内容をそのままメールで送信することもできます。

もう一つ、やはり有難いのが「メール」です。Safari から Gmail や .Mac の Web メールを使う手はあったわけですが、やはり使い勝手が違う。Gmail の Web メールは早々に iPhone / iPod touch でアクセスするのに最適化された画面を用意してくれましたが、肝心の .Mac メールは、iPod touch では操作しづらいまま。おそらくは近々出荷時から使えるようにされるであろうこの「メール」ソフトの出来がいいからかもしれません。メールはあくまでも Safari ではなくこの「メール」から読めばいい、と。実際、基本的な機能は十分なうえ、例によってよく練られたUIです。画面下のゴミ箱をタップすると、ゴミ箱が傾いて蓋が空き、選択しているメールがすうっと吸い込まれていくアニメーション(Mac でウィンドウを「最小化」したときに Dock に吸い込まれていくいわゆる「ジニー・エフェクト」に似た動きです)も楽しい。「メモ」でもゴミ箱に捨てるアニメーションは似ていますが、ゴミ箱の蓋が開くという部分は省略されています。

いずれにしても、改めて感じるのは、高精細な画面、美しいフォント、タップやフリックといった操作という、iPod touch の基本設計によって、辞書にせよ、メールにせよ、PDA としての価値が格段に高められているようだということです。

2008年1月3日木曜日

iPod touch で使う辞書


iPhone / iPod touch 用にはすでにいくつか辞書ブラウザが作られていますが、私たちにとって特に使いでがあるのは、iDic です。Installer.app からインストールできます。
iDic は電子ブックやEPWING形式の辞書データに対応しています。早速、手持ちの電子ブック版
「クラウン独和辞典」
「クラウン仏和辞典」
「リーダーズ・プラスv2」
「広辞苑第4版」
そしてCD-ROM辞書からEPWING化してあった
「コンサイス和独辞典」
を入れてみました。データはSFTPで転送します。

iPod touch ならではの美しい画面表示と滑らかなスクロールのおかげで、使っていて気持ちがいい。これは市場に多く出回っている「電子辞書」には求められないことです。

「電子辞書」は少しずつ高機能化し、収録辞書数も多いものが増えてきていますが、中途半端なキーボードは使い辛く、何より表示がいまだに汚い。「小学館大独和辞典」のように「電子辞書」以外ではデジタルで提供されていないものもあるのが困るところですが、使い勝手の多くの面で iPod touch + iDic のほうに軍配が上がるように思えます。iPod touch ユーザにしてみれば、別のガジェットを持ち歩かなくていいのも大きな利点。

ともかく、ぼくが一番感心したのはやはり画面表示の美しさでした。

純正 iPhone Apps を iPod touch にインストールする


iPhone 用 Apple 純正アプリはネットからアーカイブの形でダウンロードできますが、たんに SSH で iPod touch にアップロードしても、少なくとも Mail は機能しません。私の場合はそうでした。

Le Blog iTouch サイトに純正アプリのインストール手順が記載されていたので、ざっと翻訳してここに掲げておきます。これはSSHを使わずにInstaller.app を利用した、 iPod touch だけで完結する方法です。

必要条件:
Jailbreak された iPod touch 1.1.2
WiFi 接続

手順:
1) Installer.app を起動。Sources メニューから Community Sources をインストール。Installer.app を再起動。System という項目から BSD Subsystem (6.6MB) をインストール。Home に戻ってから Installer.app を再起動。

2) Installer 下部の Sources ボタンをタッチ。右上の Edit ボタンを押し、左上に出る Add ボタンを押す。開いたウィンドウに、次のアドレスを入力: http://repo.us.to
OKボタンを押す。Installer がリフレッシュするので、Installer 下部の Install ボタンを改めて押す。

3) iPhone 1.1.2 Apps for iTouch という項目があり、その中に Mobile Mail, Mobile Notes, Stocks, Weather, Google Maps が含まれている。

4) インストールしたいアプリを選択してインストールする。信頼性のあるソースではないなど、いくつかの警告が出るが、構わずに進める。Mobile Mail と Google Maps を使うには、最初に "Google Maps Prep 1.1.2" と "Mobile Mail Prep for 1.1.2" をインストールする必要がある。これらがインストールされていないと Mobile Mail と Google Maps は動かない。

5) スプリングボードに戻ると、新たなアイコンが追加されている。

アプリを提供しているサーバーは高負荷にさらされている。ビジーの場合はキャンセルして、時間をおいて改めてアクセスすること。

だそうです。ぼくが入れてみたのは Stocks を除く Mobile Mail, Mobile Notes, Weather, Google Maps の4つ。上の画像に見られる通り、Maps 以外は「メモ」「メール」「天気」と日本語表示されています。