2008年2月28日木曜日

Leopard (Mac OS X 10.5) の「辞書」増強 その2


デジタルデータのある辞書なら、うまく変換してやれば「辞書」アプリでも使えるはずで、ことに日本では多くの資産のある EPWING フォーマットの辞書が変換・加工できれば選択範囲がぐっとひろがる。
binWord/blog: Leopard の「辞書」アプリでEPWING辞書を使うによれば、可能は可能らしいが、辞書ごとに細工が要りそうだし、加工には Windows でしか動かないソフトの利用が前提になっているし、まだ誰もが気軽にできる作業ではなさそうだ。

StarDict というフリーの辞書ソフト/データがあって、Mac OS X 用の閲覧ソフトもあるのだが、あまり使いやすくはない。だが、案外豊富な StarDict フォーマットの辞書データは、比較的簡単に Leopard の「辞書」アプリで使えるようにすることができるのだ。(ソース

  1. StarDict のサイトから必要な辞書を "tarball" リンクをクリックしてダウンロードしておく。解凍の必要はない。
    ここでは Langenscheidt Großwörterbuch: Deutsch als Fremdsprache と Duden を使ってみる。

  2. DictUnifier をダウンロード
    "DictUnifier.dmg" がダウンロードされるはずなのだが、なぜかファイル名が "DictUnifier.dmg.bz2" になることがある。そのままダブルクリックしても正常に展開されないので、末尾の .bz2 を消して、ファイル名を "DictUnifier.dmg" としてからダブルクリックする。
  3. マウントされたディスクイメージ内の DictUnifier をアプリケーションフォルダにドラッグしてインストール。
  4. アプリケーションフォルダ内の DictUnifier を起動すると、辞書ファイル選択画面になる。Choose ボタンをクリックして、予めダウンロードしておいた辞書(.tar.bz2 の圧縮ファイルのままのもの)を指定する。変換がうまくいかない場合は、辞書ファイルの名前を、スペースなどを含まない適当な半角英字のみに変えておく(.tar.bz2 の拡張子は消さないこと)。
  5. Convert ボタンをクリック。しばらく待つと、変換が終了し、辞書アプリが立ち上がる。

これでドイツ語も command+control+D で辞書引きができるようになった(独和ではなくて独独だけだけど)。
StarDict 用データには、和独辞典もある。Dictionaries ja のページの WaDokuJT Japanese-German dictionary. これもけっこう使える。
また、韓国語、中国語、ロシア語などの辞典、WordNet のデータ(Special のページ)などもある。

# StarDict のリトレ仏語辞典も入れてみた。なぜか prendre や perdre がヒットリストには出てきても内容表示できない…。ま、ロワイヤル仏和が使えるからいいや。

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